去年の夏ころ、多くのメディアは、、、
【この冬、欧州はエネルギー危機になる】
と不安を煽り立てていました。
ロシアが、西側諸国の経済制裁の対抗策として、、、
欧州向けガス供給量を減らしたため、、、
冬は燃料が不足すると予想されたのです、、
さらに、昨年9月26日にはロシアからドイツにガスを輸送するノルドストリームが何者かによって爆破されたため使えなくなっています。
この何者かについては、ピューリッツァー賞受賞記者のハーシュ氏が、米海軍のダイバーと伝えていますが、真相は不明です。
さて、ロシアからガスを買えなくなってしまった欧州はこの冬困ったのかというと、、、
結果としては困っていません。
なぜエネルギー不足にならなかったのかといいますと
アジアで余った液化天然ガスを輸入したら足りてしまったからです。
ロシアは、欧州に売れなくなった天然ガスをアジア方面に売ったのですが、その結果、アジアでは余ったのでヨーロッパに向かったのです。
というわけで、今の時代は、物流が優れているため、
制裁や破壊でどこかの物流が止まっても巡り巡って届いてしまうものなのだと、、、
昨今、エネルギー危機や、食糧危機が叫ばれていますが世界全体で見ますと人口は急激に増えるものではなくエネルギーや食糧供給も急激に減るものではないのでそういうことは起こらなさそうですね。
ただ、イスラム圏を中心に人口が増え続けていることは確かですし、石油系燃料が将来枯渇することも確かですのでいつかは危機が来ることでしょう。
フーマン。